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くまのプーさんの村 [英国内での好きな風景]

 プーさんの物語の舞台になった村を訪れました。 

クマのプーさんの話の元はといえばミルンの息子の
クリストファーの子供部屋から誕生したもの。
プーは一人っ子のクリストファーが大事にしていたクマの
エドワーディアン・テディベア
(熊のぬいぐるみで最初はスワンという名前だった)。

原題「WINNIE THE POOH」   著者   A.A.MILNE 初版は1926年
挿絵はE.H.SHEPARD シェパードの絵の魅力に私はひかれます。

 イーストグリンステッド駅で降り、バスを待つがなかなか来ないので、
駅からタクシーに乗る。
行き先を告げると、森の中に入る道があるのでそこから歩き出すとよいという忠告に
従い降りた所は標識も何もない。

 でも運転手さんが、そこの道を歩いていけばプーさんの町に出るという。
信じて歩き出したが、20分ぐらい歩いても誰にもすれ違わないし、
森の中だし、少々不安も頭をかすめるがイギリスの田舎の道を楽しみながら進んだ。

 道はときどき曲がってはいるものの一本道。
その道にそって進むしかない。
時折視界が開けたり、昔から変らないと思われる風景が広がる。

 歩いていると心地よい森の風景に不安もどこかに吹き飛んでいってしまった。
プーさんやイーヨなどが今にも出てきそうな錯覚すらする風景を楽しみながら。

前方に橋が見えてきました。

The House at Pooh Corner (1928)の第6話。
作品の舞台のハートフィールド村アッシュダウンの森の中にある

コッチフォードファームも歩いていける所にあるというプーブリッジ。

夏の行楽シーズンだと賑わいをみせるけれど、
誰一人としていないし人の気配もない。 

この橋が作品の舞台に使われたプーブリッジです。

川の中には投げ込まれた木の枝がたくさん落ちていました。

 

 まぎれもなくこの橋だ!

上流から木の枝を落とし、反対にまわってどちらが早く出てくるか
競うゲームをここに訪れたらやらないわけにいきません。
原書に出てくるfir-cone「モミの実」=松ぽっくりのようなものでもいいのですが。

雨の降ったあとの森の中だけあってこけが木の根にも生き生きしてます。
イーヨーが言うには日当たりの悪いじめじめしたcold ,wet.uglyというような雰囲気がただよう。

 どこかにプーさんや遊び仲間が住んでいそうです。

 森を抜けるとやっと家が見えて来ました。

僕が通ってきたルートはいきなり森に入るような所から入って、
一本道だったので迷うことなくプーブリッジを通りここまで抜けてきましたが、
バスで来たとしたら、このあたりからプーさんの橋などを見てまた引き返すコース
となるのだろう。

  このあたりのリンドフィールド村はイギリスの美しく保たれたふるい町コンテストでも
入賞するほどのこじんまりとした美しい小さな町。
町も小さいので、お店の数もあまりありません。
パブと郵便局、食料品店ぐらいか。

オールド ポスト オフィスと書かれています。
郵便局

 300年は経っているとうい建物のプーさん関連の雑貨専門店。
欲しいものがいっぱい見つかるかな。

看板の絵が描かれたキッチンタオルとかお土産用にでもいいかと、
いくつか買ったのですが、
やはりみんな好きらしく、人にあげてしまい今では何も手元に残っていません。

ミルンも息子のクリストファーもこの店に当時通いました。

古い井戸が道の脇に残っていました。

 この白い建物はパブ。
ここで休憩。暖炉が暖かかった。

 ここもパブ&レストラン。

 寒い中ここで帰りのバスを待ちました。
なかなか来ないです。2時間ぐらい待ちました(><)

 

 

 

 

 

プーさんの故郷までの行き方。

鉄道でロンドン、ヴィクトリア駅Victoriaからイーストグリンステッド駅East Grinstead 下車
そこからタクシーか291番バス利用。
あまりバスの便もよくないので行きはタクシーを使いました。
 

クマのプーさんのオリジナル本の記事
古書店で探せばあるんですね、古くに出版された本を見つけました。
(2008年5月22日編集)

 

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

  • 作者: A.A.ミルン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
「クマのプーさん」を英語で読み直す (NHKブックス)

「クマのプーさん」を英語で読み直す (NHKブックス)

  • 作者: ドミニク・チータム
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2003/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

Winnie-the-Pooh (Pooh Original Edition)

Winnie-the-Pooh (Pooh Original Edition)

  • 作者: A. A. Milne
  • 出版社/メーカー: Puffin
  • 発売日: 1992/08/01
  • メディア: ペーパーバック


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コメント 30

noriko

う~・・・本物だ!!!
思わず本棚から"The Complete Tales & Poems of Winnie-the-Pooh"を取り出しました。
確かにこの橋はプーとクリストファーロビンがPoohsticksをしていた橋ですね!
この木の根元にはウサギの巣穴がありそうだし(^^
by noriko (2006-07-10 07:50) 

胸がドキドキする写真ですね。
今にもそこからプーが出てきそうですね。
在英中に行きたかったな~・・。
by (2006-07-10 09:34) 

キンジー

ホ、ホンモノなんですね!!!
彼らの遊んでいる姿が見えるようですよ、ワタシも行ってみたいわあ~☆
思わずね、30年前に買った本を引っ張り出しちゃいました。
『プーさんのお料理読本』っていうの・・、
イギリスの家庭料理がた~くさん出てます。
ああ~、それにしても好いな~♪
by キンジー (2006-07-10 14:37) 

いっぷく

てんとうむしさん:
このあたりは100年経ってもあまり変らないそうですから、
原作者もこの風景をイメージして橋を越え、茂みを越え、
ハリエニシダやヒースのなかこのあたりをプーさんが歩いたと
想像ですがイメージが湧きます。
そんな物語を知らなくても楽しめる森の散歩です。
ウサギ、ふくろう、出そうですよ。
by いっぷく (2006-07-10 15:05) 

いっぷく

babies breatさん:
意外に知られていないのも事実なので仕方ないですよ。
僕だって行くまで半信半疑の部分あったのです。
初めて知った時はテーマパーク?ぐらいの感覚でしたから。
by いっぷく (2006-07-10 15:06) 

いっぷく

キンジーさん:
プーさんが一番すきなのは蜂蜜ですが、料理本とプーさんを合体させたら
絶対イギリスの家庭料理がピッタシですね。
ぐつぐつ煮込んだ料理なんてイメージ合います。
プーさんも好みのものを壷に入れて焚き火で料理をしそうです。
by いっぷく (2006-07-10 15:07) 

SACHI

このお話、ビデオで前にみました。可愛いお話ですよね。
本物のブリッジにも感動です☆  歩いてみたいなぁ~
この森♪  もしかしたら彼らに会えるかも(^^)
本当にステキです!
by SACHI (2006-07-10 18:41) 

ここは行きましたよ〜
ロンドンからレンタカー借りて友人と珍道中。
途中ブルーベル鉄道にも寄りました。
プーの棒なげ橋(プ−ブリッジ)では子供にまじって
真剣に棒を投げました♪
お話に出てくるまんまの風景に感動しました。
変に観光地化されていなくてそこが良かったです。
by (2006-07-10 23:16) 

TaekoLovesParis

いっぷくさん、プーさんの森、今でもそのまま残っているんですね~。
木の枝の繊細なようすが、原画のふんいきですね。
プーブリッジ、あっ、これ!
遠景と、近づいたところと2枚写真があるのがうれしいです。

イーヨーの住んでいる所は、湿っている所でしたね。
cold wet だけでなく、uglyまでついちゃう場所。

青い空の写真、いいですね~。広々としていて気持ちいい。
by TaekoLovesParis (2006-07-11 01:14) 

いっぷく

サチさん:
山の少ないイギリスはたくさんの森がありそれも魅力のひとつです。
晴れの日に歩くのはいいですが雨だと結構悲惨です。森を歩く時はお昼持参で歩いたら楽しいですね。
by いっぷく (2006-07-11 13:15) 

いっぷく

まころんさん:
行ったんですね♪
出来れば車で行くのがベストの所ですね、森には徒歩じゃないと無理ですがバスもあまり便数ないし。
ブルーベル鉄道へは同じイーストグリンステッド駅からバスが出ていますね。
世界中から鉄道ファンが来る所ですね、まだ行っていないので今度行きたいな。
by いっぷく (2006-07-11 13:16) 

いっぷく

TaekoLovesPa.. さん
多分夏のシーズンにはたくさんの子供達も訪れるでしょうから
写真のようなさみしい光景ではないと思います。
それはそれで子供たちが歩いていて橋で大騒ぎしている光景もまた
楽しい風景だと思います。
by いっぷく (2006-07-11 13:18) 

あーろん

イギリスの森ってお話の宝石箱や〜♪
って感じですね、自分の生活エリアの中から
物語が生まれてくる環境、素敵です☆
都会での生活からいきなりそこで住めって
言われても困るとは思いますけどね(^^;)
by あーろん (2006-07-11 14:20) 

ねこの手

すごい!ほんとうに絵本の世界ですね。
冬に行かれたのですね。
澄んだ空気の気配が伝わってきます。
初夏に行ったら、きっと緑でいっぱいなんでしょうね。
by ねこの手 (2006-07-11 14:29) 

いっぷく

あーろんさん:
不便と引き換えに森のあるような場所があるわけで、
都会生活に慣れ親しんだら
その便利さは捨てがたいです。
でもやはりひかれるんですね。
by いっぷく (2006-07-11 19:59) 

いっぷく

ねこの手さん:
そうですプーさんが冬眠している時に行ったので目撃できませんでした。夏に行ったら緑もいっぱい、人もいっぱいかも。
写真でも誰も訪れていないのがわかると思いますが、
寒いバス停で体が冷えてしまいました。
by いっぷく (2006-07-11 20:01) 

時間が止まったような、タイムスリップしたような
気持ちになりました。
きっと村も静かなのでしょうね、いいですね~
いつかきっと行かなきゃ!って思いました。
by (2006-07-12 21:17) 

いっぷく

よむねこさん:
ロンドンから日帰りでできるところで自然も満喫できるし、
いつか行けるといいですね。
観光化していないのが救われます。
by いっぷく (2006-07-13 10:45) 

そのまま、挿絵のペン画になりそうですねぇ。
いいですね。
プーさんやみんなに会えそうな気がしてきます。
by (2006-07-13 12:57) 

いっぷく

maamさん:
スケッチブックを持ってスケッチ楽しんで、帰宅して
プーさんを描き込むなんて。
なにかできることしてみようかな♪
by いっぷく (2006-07-13 15:11) 

アヨアン・イゴカー

素晴らしい。流石にイギリスですね。原作の景色が保存されているのですね。文化国家です。
写真を拝見していて、私もすっかりプーさん、クリストファーロビン、イーヨー、子豚を景色の中に探してしまいました。
by アヨアン・イゴカー (2010-07-07 00:21) 

sig

こんにちは。
今頃やってきて、プーさんの故郷の風景を楽しませていただきました。
プーさんといい、ピーター・ラビットといい、どこか共通点があって大好きです。
by sig (2010-07-07 15:18) 

いっぷく

アヨアンイゴカーさん:

プットパスっていうとってもありがたい伝統が残っているので、
よそ様の牧場の脇を抜けさせてもらったり標識は完備しているし
森を孤独に歩いていても安心できます。
時代感覚をワープしてイギリスの原風景の中を歩いているようで
こんな背景があって、あの物語ができるのは納得できました。
by いっぷく (2010-07-07 16:29) 

いっぷく

sigさん:

いやいやコメントいつでも歓迎です。
プーさんもピーター・ラビットもこういう自然が残されているからこそ生まれた
作品だと思います。
ほとんど森を抜けたり野原を抜けたりの道ですが、時折ウサギが駆け回るのを見つけたり、名前も知らぬキノコや野の花を愛でながら歩ける喜びは
大きかったです。
by いっぷく (2010-07-07 16:36) 

hiko

冬の景色も素敵ですね、是非是非行ってみたいと思いました、
ほんとイギリスの街や自然は、落ち着きますね。
いっぷくさんの過去記事にはたくさん、こういう素晴らしいものが埋もれているのですね、、またほじくり返してみます (^^ゞ
by hiko (2010-07-10 06:37) 

いっぷく

hikoさん:

おひさしぶりです。たいていの人は一番しのぎやすく自然も美しい時に
出かけたいと思うのが一般的ですが、どんな時期であってもそれなりに
楽しめると私はいつも思っています。
その時期にしか見れないものだって見えるわけですから、
それを満喫しないのはもったいないですね。
霜が落ち葉に付いて陽光がそれに降り注いだ1枚の葉にも感動を得られます。
つたない記事で恐縮ですが過去記事も楽しんでいただけたらありがたいです。
by いっぷく (2010-07-10 13:08) 

sweet_grass2006

こんにちは。
この場所のことを全然知りませんでした。
本当にプーさんや遊び仲間が楽しそうに遊んでいそうですね。
行ってみたいです。
by sweet_grass2006 (2010-07-12 12:16) 

いっぷく

sweet_grass2006 さん:

作者A.A.ミルンが実際に住んだ村ということで出かけましたが、
まさにそこはプーの物語ができる背景となった森が残っていました。
木の枝を橋から落として速さを競った遊びをした橋が実際に
残っているんですね。
by いっぷく (2010-07-13 20:26) 

兎座

懐かしい、プーブリッジ!むかーし行った時は、橋に看板などなかったので、ずいぶん探した記憶があります。また行きたいっ、イギリス大好き。
by 兎座 (2010-07-21 17:55) 

いっぷく

兎座 さん:

ここに行かれたんですね! 今は迷わずにこの橋に
行くことができると思います、訪れる人も多いですからね。
でも最低限の看板や標識なので景観は損ねていないところが
いいですね。
by いっぷく (2010-07-21 22:33) 

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