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オープンハウス ロンドン [建築]

 ロンドンの住宅地を歩いて見ると、4~6階建ての長く連なった
写真のような外観の建物が多く見られますが、
ほとんど集合住宅になっていています。
といってもしっかり隣との境に壁があるものや、内部でドアで
プライバシーは守られますが、チャップリンの映画などを見ると
こんな住宅が出てきますね。

その家の中を見学できる催しがオープンハウスです。

 


ロンドンを訪れたことのある人なら、こうした集合住宅が
B&B(ホテルとして機能)になっているのを見たことがあると思います。

このような外観の建物には必ず地下室があり、その地下も住宅として
利用されています。

歩道から建物全体が離れており、歩道と建物は鉄柵で仕切られています。
明かりがとりこめるように2メートル弱、空間があるわけですが、
やはり地下室であるために採光の点で薄暗い湿った環境なわけで、
そこをいかに快適に過ごせるような改造を施せるかが、ポイントとなったようです。

この家は2001年度にイギリスのテレビ局主催の住宅賞をとったり住宅誌に
特集記事を書かれたりしています。

オープンハウスの家はここですとわかるように垂れ幕がかけられてます。 

 

外部からまずこの部屋
に入ります。床暖房が入っているということで靴は脱ぎました。
おおまかに建築経過をオーナーから説明をうけました、

  

暖炉の上にはテレビが取り付けられていました。
テレビを見ないときはスライド式トビラで閉じるようです。
暖炉にも火が入れられていました。

 家の構造は地階の細長い18メートルの廊下があります。
その廊下がキッチンを兼ねてます。

上の写真のイスがある後ろの部分は
下の写真のようなキッチンのワーク・トップ。

毎日使うものですが、磨きこまれていますね。

 

キッチンの左側壁面

調理器具はビルト・イン、上がマイクロウエーブ
下がオーブン

 

キッチンの先を行くと右手に主寝室、

寝室からこの部屋専用のシャワールーム方向を見る


そして専用のシャワールーム、トイレ。

 

 

 

上のシャワールームとは別のバスルーム

一番奥のこども部屋

 

 

   

 

キッチンから子供部屋まで続く廊下はコンピュータ制御によって
光がこのように変化をします。地下の暗さを快適にする工夫だそうです。

 

 

以前の持ち主は60年以上も改装もせず、薄暗い湿った
細長いスペースを2ベッドルーム2バスルームとして
使っていました。
 2001年5月に購入し、細く長い通路をキッチンスペースとしても利用する事により、3ベッドルームにできたということでした。

古い建物の中に一歩足を踏み込むと別の世界が広がった印象でした。

来年はを是非以前の記事ガーキン(きゅうりと呼ばれてる)を見たいのですが。

今年は気がついたときには既に予約500人枠、満杯でした。

 

 

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コメント 27

珍しく、一番乗りでした♪
公開するだけあって本に出て来そうな内装ですね!
色使いがポップでLONDONらしいと言えるのでしょうか?
TVの下に本物の暖炉というのが英国らしいのかと。
でも、不思議です、私は怖くて火は焚けないです(笑)
宇宙船の様なコンロ色が変わる照明が面白いです。
by (2006-09-28 12:11) 

あれ?スキン変わりましたか・・・?
秋らしい色な気がします♪
by (2006-09-28 12:27) 

ロンドンのこの集合住宅ってはじめ驚きでした。
海外=大きな一軒家っていうイメージだったので「あれ?」と。
でもそのイメージってアメリカのイメージですね(笑)
実際にこの手の個人宅にしばらく泊めて頂いて事があるのですが
広くて静かで庭も大きくってビックリでした。
今回のお宅もモダンな作りですね。子供部屋もポップですね☆
by (2006-09-28 15:05) 

SACHI

いろんな内装がありますね~。足元の照明にビックリ。
自分だったら絶対考えられないので刺激的でした。
子供部屋も子供部屋らしいですね(^^)
いっぷくさん、スキン変えたんですね。このスキン最初迷いました☆
好きなんですよね、こういうジャンクな感じ♪
こういう粗々しい家とかスキです(笑)
by SACHI (2006-09-28 15:29) 

いっぷく

TAROさん:
ロンドンらしいといえばこういうのが好きな人が多いのはインテリア雑誌や不動産情報誌に室内が写真ででますからそうとも言えるでしょう。ただ全体の割合では古き伝統を継承したインテリアが多く見受けられます。
暖炉はガスです。だかららくちん点火です。
コンロにかける情熱は驚くものがありますよ。この会社のコンロはあこがれといっていいほど高級志向の人のコンロです。
http://www.smeguk.com/

スキン青の夏から季節を変えてみました。(^^;)
by いっぷく (2006-09-28 15:33) 

いっぷく

まころんさん:
外見からは計り知れないのがロンドンでもありますね。
入り口狭くて奥が長くさらに裏庭まで細長いなんて。
ドアを開けたらいきなり階段が・・・とか。庭に外から見えにくい大木があるなんて。そこにいるリスはかわいいけど実は嫌われていたり。
この家は靴を脱いで入りましたが、案内する家の人は靴下やはだしで外に出てきているので?平気なんですね道路ではだしとか靴下履いたままって。
by いっぷく (2006-09-28 15:42) 

いっぷく

サチさん:
遊び心があって楽しい家ですがこういう照明6年も続けるのは飽きないでしょうか、もしかして普段は落ち着いた照明にしているのかもしれないなんておもいました、自分なら飽きやすいので。
スキン変えるとちょっと気分も変わります、もっと凝ったものにしたいのですが、既製品で横着しています。
by いっぷく (2006-09-28 15:49) 

いっぷく

plotさん:
もう帰国されたんですね、銀座での展覧会もうすぐですね。
by いっぷく (2006-09-28 15:51) 

あーろん

廊下にキッチンって発想はいいなぁと思いつつも
日本のウナギの寝床的な広さの廊下だと絶対無理と
思い直したりしちゃいました。
バスルームとか子供部屋への廊下はちょっと苦手かな
なんか気が滅入る感じになりそう。
by あーろん (2006-09-28 18:18) 

TaekoLovesParis

大賞をとった家なんですね。色彩が鮮やかで暗さを感じさせませんね。
ポップでキュートなインテリア、結構好きです。
でも、キッチンから子供部屋への照明は、お店のようで何となくおちつかない
感じがしますが。。。
調理器具がビルトインになっていて機能性と新しさが感じられて、いいなぁ。
調理器具はIH(電磁調理器)ではなくてガスみたいですね。ロンドンはまだIHの普及率が低いのですか?
by TaekoLovesParis (2006-09-28 22:37) 

いっぷく

Taekoさん:
イギリスで1番という大賞の家、実際は金賞という事ですが2001年度には注目の家だったんですね。ここの設計事務所を調べたらやはりハイテック系、モダンが得意なようでしたが、古臭い公共建築なども内部をモダンにしてしまうのが得意のようでした。調理器具はクラシックなイメージのガスですね。この雰囲気ならIHでもいいと思うのですが。Taekoさんの家もIHでしたね♪統計的にはわかりませんが、今まで訪ねた家とかほとんどがガスですね。IHの割合は低いのかなちょっと不明です、売り場にはいろいろ種類もあるんですが。
by いっぷく (2006-09-28 23:11) 

noriko

ピカピカのキッチン素晴らしい!
でも、私はいっぷくさんのおうちのキッチンのほうが好き♪
by noriko (2006-09-28 23:54) 

ライティングが素敵かも☆
清潔感があって地下室というじめじめした雰囲気を
ぜんぜん感じさせないですね。
欠点を最大の利点にしたいい見本ですね。
by (2006-09-29 00:01) 

ねこざかな

地下という空間を逆手に、照明に工夫を凝らして、宇宙ステーション(行ったことないけど)みたいな住まいを実現していますね♪こんなおうちでしたら、それは大勢の方に見てもらいたくなることでしょう。

暖炉の上にテレビ・・・私もどきっとしましたが、ガスなのですね。冷たい感じを受けがちな空間だからこそ、暖炉で温かみを演出したのでしょうか・・・英国人(欧州人?)のこだわりに乾杯♪
by ねこざかな (2006-09-29 03:11) 

いっぷく

てんとうむしさん:
キッチン周りは汚れるからこそきれいにしておくと気持ちがいいですね。
ウチのキッチンの方が好きなんて、ありがとうございます。
by いっぷく (2006-09-29 08:19) 

いっぷく

hisanaさん:
改造の最大のポイントがその点だったので成功例と言えるでしょうね。
欠点を利点に変える発想を大事にしたいです。
by いっぷく (2006-09-29 08:22) 

いっぷく

ねこざかなさん:
古い家の屋根を見ると煙突が立っていますがその数だけその家には火元があるということで日本の人のコタツのように冬には暖炉が気持ちの安らぐ小道具になっているのでしょう。でもこの日は夏日なのにも関わらず火がたかれていました。
やはりこのモダンな環境は子供にとって楽しいと思います。ものを片付けやすかったり掃除が楽だったり利点はたくさんあります。
窓を開ければ外の緑の景色が見えるという環境には負けますが、地下の家はもっと暗いのが普通ですからよく出来ています。
by いっぷく (2006-09-29 08:33) 

ねこの手

キッチンの発想がステキですね。
ガスコンロが一番、目を引きました。
ピカピカに光って、まるでオブジェの様。
子供部屋の丸い窓枠みたいなのも、おもしろいですね。中の絵は恐竜?
by ねこの手 (2006-09-29 11:10) 

キンジー

地下と言うとどうしても湿気が気になります、
ましてやロンドンってどうしても霧や雨のイメージがあるので・・。
でもマイナス面を克服するためのすっごいエネルギーを感じちゃう家ですね。
ニホン人だとこうはいかないんだろうなあ・・。
キッチンやサニタリーのタイルがすっごく可愛くてキャッ♪って思っちゃいました、ワタシこーいうのダイスキです。
でもね、このカラーな灯りはダメ!
アミューズメントやレストラン、バーならともかく自宅となると・・、拒否しちゃうなあ。
by キンジー (2006-09-29 11:59) 

素敵なインテリアの室内、また外観もギャップがあって素敵です☆イギリスって外観は古いまま内部はモダンに改装っていうのが多いですよね。コンラン仕様のcubeみたいな(笑)日本だと木造だからなかなかうまくいかない部分もあるのかもしれませんが、古い部分も大切にする、というところに惹かれます。町の美観的にも◎ですもんね♪
by (2006-09-29 15:01) 

いっぷく

ねこの手さん:
コンロに目が行くなんて料理が好きな証拠。懸命に磨いたのでしょうね。
ここの家庭には男の子と女の子がいましてそれぞれ外で飲み物の売店を
作って働いておりました。
男の子は恐竜好きですからね、部屋の装飾として描かれていました。
by いっぷく (2006-09-29 20:03) 

いっぷく

キンジーさん:
雲が低くたれこめて雨が続くと精神的にもかなり影響出るので、部屋全体を明るいイメージにする事には成功していますね。照明は最初の意気込み!も感じられます。住宅ですから傷んできたらマイナーチェンジでよりよい住み心地に変えていくでしょう。
by いっぷく (2006-09-29 20:15) 

いっぷく

ayaさん:
近所に建物で大きなものが数軒新築されたのですが、見事に景観は同じに近く取り戻しました。まったく更地になって新建築なのですが初めてそこを通る人は数百年経った建物と思ってしまうほどの新築です。
取り壊す時に全て大事な部分は外して再度取り付けたり、そっくりのデザイン踏襲でした。内部はまったく現代建築。費用はかさむと思うのですがそんなことをやり遂げたことに感激しました。
by いっぷく (2006-09-29 20:28) 

てつやさん

一番最初に考えてみちゃったのが、お家賃・・・。
ホーランドパークあたりにこんなお家が多いような気もしますが、
地下と言えど、一般の日本人には考えつかないくらいお高そうですね・・・。
そして、照明も数多いので電気代も。。。(汗)
でも、住まいを楽しむと言う点ではデザインも先端だと思います。
そういえば、最近BBC(かiTV)で、専門家が一日で視聴者の家を
勝手にリフォームしちゃう番組ってまだやってましたっけ??
結構面白かったです。
by てつやさん (2006-09-30 14:17) 

そらお

コンピュータ制御されているあの廊下!
行ったり来たりが楽しそうです。

2日間のオープンハウスで500名が見学するお宅があるんですね~
しかも予約だけでいっぱいとは。。。
来年、いっぷくさんのblogにアップされるのを楽しみにしてますネ♪
by そらお (2006-09-30 17:03) 

いっぷく

てつやさん:
ホーランドパークあたりにもありますがリージェンシー、フェデラルエンパイア、ブリティシュヴィクトリアンの19世紀にはこんな建物が多く建てられたようです。貸家だったらやはり高いですね。
リフォーム番組必ずどこかでやってますが、このところ見ていないですね。
by いっぷく (2006-10-04 18:31) 

いっぷく

そらおさん:
オープンハウスは個人宅だけではなくて公共のビル、博物館なども含まれています。500人の予約いっぱいの話の建物は一番人気のきゅうり型ビルで予約開始早々500人枠が埋ってしまうそうです。開始と同時にパソコン入力が速い人が勝ちを制するので来年もタイピングが早い人が勝つので予約できるかどうか・・・。ガーキンというビルですが今やロンドンのランドマーク的なビルなんです。僕のブログ記事でも特集しています。
記事のガーキンをリンクさせてあります。
by いっぷく (2006-10-04 18:33) 

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