アグリジェント No,2 [旅行♪]
アグリジェントの遺跡群は前回記事のコンコルディア神殿はもっとも保存状態がよく、
全部で7か所に神殿が建てられたが、その大半は戦争により破壊されてしまった。
その中の一つ、カストル・ポリュデウケス神殿の一部が今でも、
ドーリア式の柱がこのように残っている。アグリジェントのシンボル的存在の遺跡です。
シチリア島の位置はギリシャにも近いし、アフリカ大陸のチェニジアにも近い。
よく晴れた日にはチェニジアがうっすらと見えるほど。
周柱式神殿はアテネにあるパルテノン神殿と同じ。
石の色はパルテノンのほうが白い。この地の砂岩を利用しているのか、
色は赤茶けている。
海を渡って来たギリシャ人には紀元前8世紀ころから植民され発展し繁栄した都市。
しかし文化の異なるカルタゴなどと戦い幾多の戦争を繰り返し破壊もされてしまった。
※カルタゴ→現在のチュニジア共和国の首都チュニスにあった古代都市
地中海の向こうにはアフリカ大陸がある。
オリーブの木の古木。
修復されずに神殿のがれきがそのままに風雨にさらされている石がごろごろ
周りに無造作に積み重なっている。いつか修復がなされるのだろうか。
あたりにはがれきとなった神殿の柱などが散乱する。
松尾芭蕉が奥の細道の旅の途中で詠んだ句、
なつくさや、つわものどもがゆめのあと。「夏草や兵どもが夢の跡」を連想されますね。
この横たわった女性像が柱の一部だったということですが、
相当大きな建造物があったことでしょう。
これはレプリカ。本物は考古学博物館に収蔵されている。
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