スピードへの挑戦 [ミュージアム関連]
手もとにあるのは1929年に地上での走行スピード最速記録に挑んだ
シルバー・ブレット(銀の弾丸号)の当時発売されたミニチュア・カー
サンビーム社は Sunbeam 1000 HP で1927年3月に時速327.97キロの
スピード記録を持っていた。これはアメリカ製でない車では初めての記録。
このシルバー・ブレットに水冷24リットル航空機用エンジンを2基搭載して、
時速400キロを出すという試みだった。
結局、エンジントラブルで失速してしまい記録は破れなかった。
1925年 155.766m.p.h (時速249キロ)SUNBEAM (M.Cambell)英国
1927年 203.792m.p.h (時速326キロ)SUNBEAM(Segrave) 英国
1964年 526.280m.p.h(時速842キロ) SPIRIT OF AMERICA 米国
1965年 576.553m.p.h(922キロ) GREEN MONSTETR 米国
1965年 600.601m.p.h(時速961キロ) SPIRIT OF AMERICA'Sonic1'(Breedlove) 米国
1970年 630.388m.p.h(時速1009キロ) BLUE FLAME(Gabelich) 米国
1983年 633.468m.p.h(1014キロ) THRUST2 英国
(1マイルは1600メートル換算。1キロ未満四捨五入)
THRUST2
1983年10月から1997年10月までの地上走行最速スピード記録を持っていた
ロールスロイス社製のジェットエンジンを搭載。
地上を走る翼のない飛行機のようですね。
それまでの時速1009キロの記録を破って
アメリカのネバダ州の砂漠で時速1,019kmの記録を作りました。
タイヤはアルミニウム製。ブレーキはパラシュートが開く。
地上最速を争うスピード競争は米国と英国の威信をかけた歴史を物語っています。
記録は破られるということでさらに進化を遂げた車が1997年10月に出てきます。
その車も見学しましたので、また次の機会に紹介しましょう。
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