Dorking [英国内での好きな風景]
気合を入れて早朝にバスに乗ったために時間的な余裕はたっぷりある。
到着してみると、想像以上に町の雰囲気がいいのでしばらく散歩していたら
どんどん引き込まれていく魅力ある町。
もと*鋳物工場だった小さなミュージアムのウインドウには名産のニワトリ。
メイフラワー号に乗って航海をしたウイリアム・ムーリンの人形、メイフラワー号の模型が飾られていた。
*マンホールのフタや側溝の鉄製格子など鉄製の鋳造所だった。今でもこの町を歩けばそれを見ることができる。
ハイストリートには現在でも古い家並みが残っている。
ロンドンから30キロ足らずしか離れていないのにもっと遠くに来ているようだ。
周囲を緑豊かな丘に囲まれその美しく豊かな自然環境と住みやすさもあって
*チャールズ・ディケンズ、ロビンソン・クルーソーの著作で知られる*ダニエル・デフォー、
作曲家*レイフ・ヴォーン・ウィリアムズなど数多くの著名人が別荘を建てたり、移り住んだりしている。
イギリスの名優*ローレンス・オリビエはここの出身。(Wathen Road)
素敵な通りウエスト・ストリートには十数軒のアンティーク屋さんがあるという。
アンティーク・ディーラーの数は100人を超え、1950年代から増え始めたそうです。
土地柄か全般に質の良いアンティークを扱う店が多かったです。
詳しくはこちらから
下の写真の古い建物は地元産のビールの看板があってレストランも兼ねていた。
小さな町の割合にはカフェやレストランも多い。
アンティーク家具などを扱っていますね。
案内所(DORKING HOLE内にあります)でもらった資料によると、
この町での古くから知れ渡っている一番の有名人はウイリアム・ムーリンで、
1620年に家族とともに帆船のメイフラワー号に乗って新天地アメリカを
目指して旅立った人物。
ピルグリムファーザーズ (Pilgrim Fathers)と は、
アメリカに渡ったイギリスの清教徒(ピューリタン)。
今でも400年前の生家が残っていて、いまだに人が住んでいるようです。
ミュージアム裏にはクラシック・カーのレストア工場があった。
こんな車が普通に走っているのを見ると国民性なのか古いものを愛してます。
毎月の第2水曜日にはファーマー・マーケット(セント・マーチン駐車場にて)が開かれ、
数多くの地元特産品が販売されるという。
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*チャールズ・ディケンズ → イギリスのヴィクトリア朝を代表する小説家
イギリスの国民作家とされる。作品は『オリバー・トゥイスト』
『クリスマス・キャロル』『デイヴィッド・コパフィールド』『二都物語』『大いなる遺産』など。
*ダニエル・デフォー → イギリスの作家、ジャーナリスト。『ロビンソン・クルーソー』を書いたことで有名。
デフォーは有名なパンフレット作者、ジャーナリストとなり、
そして、英語での小説が書かれ始めた時期に作家となり、先駆者の一人として知られる。
*レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ → 民謡の採集や教会音楽の研究を通して独特の作風を確立し、
イギリス人による音楽の復興の礎を築いた。
イギリスの田園風景を彷彿とさせる牧歌的な作風は、広くイギリス国民に愛されている。
ベートーヴェンと同じく9曲の交響曲を遺している。
*ローレンス・オリビエ → イギリスの俳優、映画監督。アカデミー賞を受賞し、シェイクスピア俳優としても有名。
20世紀の名優として多くの映画人から称賛される。
Wathen Roadに彼の生家があってブループラークが取り付けられています お気に召すまま As You Like It (1936年 )
無敵艦隊 Fire Over England (1937年)スパイは暗躍する Q Planes (1939年)
嵐ケ丘 Wuthering Heights (1939年)レベッカ - Rebecca (1940年)
高慢と偏見 Pride and Prejudice (1940年)
Surrey: AA 30 Short Walks (Aa 30 Short Walks Boxed Cards)
- 作者:
- 出版社/メーカー: Automobile Association
- 発売日: 2011/08/01
- メディア: ペーパーバック
Spirit of Surrey (Spirit of Britain)
- 作者: Mike Cope
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- 発売日: 2011/07/12
- メディア: ハードカバー
All-Terrain Pushchair Walks Surrey
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- 発売日: 2011/09/30
- メディア: ペーパーバック
A Guide to the Industrial Archaeology of Surrey
- 作者: Glenys Crocker
- 出版社/メーカー: Surrey Industrial History Group
- 発売日: 1990/09
- メディア: ハードカバー
海外の住宅などを見ると
三匹の子豚を思い出します^^;
by くまら (2011-07-02 09:53)
趣のあるかわいらしい町ですね。
こういう小さな町には、その国のほんとの姿というか、現地の生活感を見ることができた気がして、うれしくなります。
by YAP (2011-07-02 15:37)
素敵な雰囲気の街並みですね。
大都市ロンドンから、バスで行けるところにこういった街があるんですねえ。
奥が深いなあ。
商店街をゆっくり見て歩きたいものです。
by ナツパパ (2011-07-02 20:01)
路線バスでこんなに素敵な町まで行けるのですね!
イギリスのアンテークショップは素敵ですよね。
手で回すミシンは今でも欲しかったなぁと思っています^^
またフラフラと行ってみたいです♪
by みち (2011-07-02 23:21)
いかにもイングランド(英国)ですね~。昔、出張で行ってたことを思い出しました。ハイストリートって、どこの街にいっても、だいたいありますよね(^_0)
by cheese999 (2011-07-03 05:11)
三角の屋根裏があって、窓に斜め格子のガラスのあるお家、いいなぁ・・・売ってるんだ・・・。
by Inatimy (2011-07-03 05:49)
いつ見ても古い英国の街並みは素敵ですね。
おまけにアンティークショップとくれば、
何日でもいられそうです(笑)
バスで行けるところにこんな素敵なところがあるのが、
一番羨ましいですねぇ。
by 1275GT (2011-07-03 10:31)
こんにちは。
アンティーク屋さんが集まっている街とは、いっぷくさんのためにあるような街ですね。私もこの街が好きになりそうでするきっと時間を忘れてしまうでしょうね。それにしても随分伝統のある街なんですね。
by sig (2011-07-03 15:55)
くまらさん:
3匹の子豚・・・確かに一番頑丈で長持ちするのは
レンガの家ですね。
by いっぷく (2011-07-03 20:31)
YAPさん:
その通りですね、町もふだんの顔がよくみえるし、
人々も都会のロンドンに人より穏やかで親切です。
バスの乗り降りでもありがとうと言って降りて行ったり、
ロンドンではそんな人は稀ですからね。
by いっぷく (2011-07-03 20:41)
ナツパパさん:
コンクリートのモダンな冷たい印象を受ける建物なくて、
昔ながらの建築物が多いのがほっとさせてくれます。
通りを歩いても空が大きいし、すてきな郊外の町でした。
時間さえもゆっくり流れるようでした。
by いっぷく (2011-07-03 20:44)
みちさん:
アンティークショップが多いということは実際に需要もあるし、
それをめがけてこの町に来る人もいるだろうし、
生活に根付いているんですね。
次官の関係であまり店内に入りませんでしたが、魅力的でした。
by いっぷく (2011-07-03 20:49)
この町からメイフラワー号に乗り込んでいった人がいたんですね!!
デフォーやディケンズもこの街並みを歩きながらインスピレーションを得たりしたのかしら?なんて想像するのも楽しいですね。
そして、マンホールの故郷って考えると、ブループラークがマンホールに見えてきました(笑)
by てんとうむし (2011-07-03 21:50)
cheese999 さん:
ハイストリートってどこの町にもあって、同じような店がたいてい多いですね、でももらった資料によると、この町は全国チェーン店が少ない町で地元の中小商店が多いとのことでした。
by いっぷく (2011-07-03 22:36)
イギリスらしい可愛らしい街ですね。
出窓や三角屋根のあるお家って憧れなんです。
by miffy (2011-07-03 22:42)
Inatimyさん:
斜め孔子のガラスのある家、相当古いですね、簡単な古さの目安は窓ガラスも大きなガラスができる以前のものは厚めでステンドグラスのように鉛の縁で囲ったガラスで、割れにくいので今でも残るんですね。
背の高い人が住むには意外にも天井なども低かったりしますね。
by いっぷく (2011-07-04 13:05)
1275GTさん:
最初のミュージアムのバック・ヤードにはクラシックカー専門のレストアする
町工場がありました。さすがアンティークを愛する人が多いのか、
この町では1930年代のクラシックカーが普通に走っているのをを見かけました。
あとで工場写真を追加しておきます。
by いっぷく (2011-07-04 13:08)
sigさん:
郊外の町に行くとたいてい郷土の誇り、歴史を展示する小さな資料館を兼ねたミュージアムがあります。どこの町も村も郷土の歴史を大事にしていることがわかります。
それと戦争時は町はどうだったかという展示もたいていあります。
無料開放がほとんどで、どこも入館者は少なくゆっくり見られます。それも楽しみですね。
by いっぷく (2011-07-04 13:31)
てんとうむしさん:
この町からメイフラワー号に乗って出かけるには昔は数日かけて南西部プリマスまで出かけて
長い航海の末アメリカに上陸ですね。
知らない町を訪れると歴史を生で学ぶような感覚になります。
この町から歴史上の人物が出たことがきっかけだったり、建造物からだったり。
銅像の銘版を読んだり、ブループラークを見て調べたり。本で学んでもなかなか
記憶できない事項なんかもすんなり入ってきます。
by いっぷく (2011-07-04 13:43)
miffyさん:
出窓、三角屋根って絵になりますね。
さまざまな建築デザインがありますが、その2個の条件を満たすだけでも
魅力だと思います。
by いっぷく (2011-07-04 13:45)
イギリスの友人は、自宅のガレージでエンジンを乗せ変えたりしていたそうです。自分の手を動かす領域が(インテリアなんかも含めて)、日本と随分違うな...とその時感じました。
by room7 (2011-07-06 21:56)
room7さん:
車への関心は乗るということだけじゃなくて確かに深くのめり込んでいる人は並みの数じゃないですね。
またインテリアへのこだわりはこれもハンパじゃないです。
家を改造して売りに出し、またそれをもとに次の家を改造してなんて
しながら生活している人もいます。
by いっぷく (2011-07-10 22:53)