ホワイト・クリフ [英国内での好きな風景]
イギリスのドーバーといえば古くからイギリスの重要な港。
狭い海峡をはさんでフランスまで35キロほどという場所で
晴れた日にはフランス側がうっすらと見えます。
海岸線が切り立った白い断崖絶壁があり、
(高いところでは海抜107メートル)
柵もないところを歩くので高所が苦手な人には遠くから眺めるだけですね。
ロンドンからユーロスターで 何度もドーバーを通過していながら
この町に降りて歩くということをしませんでしたが、
美しいドーバー城もあることだし行ってみたい気になりました。
ロンドンのヴィクトリア・コーチ・ステーションから日帰りの旅です。
バスで片道約2時間20分。
ドーバーに向かう途中でユーロ・スターを見かけました。(旧型車両ですね)
ドーバーに行けば白い岸壁があると聞いてましたが、
途中に山肌が露呈しているところを見てもこのあたりの地層は
石灰岩でできているようです。
ドーバーの港に着きました。背後を見るとこのように切り立った白い崖が迫っています。
この後、市内のバス停まで行き、徒歩でドーバー城に向かいます。
後で写真を撮ることになる展望台がこの写真の左上にありました。
展望台まで行く途中にはこんな海も見えたりします。
この白い石は意外にもろくてまるでチョークのようでした。
(正確な成分はCalcium carbonate=炭酸カルシウム )
この写真を撮ったときには写真に写る展望台に登るとは考えてもいなかった。
あんなに飛び出していたのか(◎_◎;)
展望台から西側を見る。遠くにうっすらとフランスが見えます。
眼下に広がる風景をジオラマ模型のように写真を加工してみた。
まるで模型のおもちゃの世界。
昔、フランスとつながるトンネルができる前に、ここからフェリーでパリまで行った。
ロンドンからバスでドーヴァーに行き、バスを船倉に入れて、客は下車して船内で
過ごしてフランスのカレーまで行き、またバスに乗り込んでパリまで。
時間がかかる旅だったが飛行機で行くより何倍も思い出を残してくれた。
夜行の旅だったのでこの波止場の背後にこんなにすごい絶壁があるのには
気がつかなかった。
ユーロトンネルができ物流が鉄道輸送にとられたとはいえ、フェリーの輸送も
続いている。
ジオラマ風写真の撮り方はここの記事に載せています。
ヴェラ・リン 『ドーヴァーの白い崖』は大流行したので
イギリスの年配者なら誰でも知っているだろうと思われる曲。
戦時中の歌という時代背景と国威発揚的な意味があるものの
ノスタルジックでのどかな曲だ。
Vera Lynn - The White Cliffs Of Dover
もう何年になるだろうか・・・10年くらいになるかな。
このコマーシャルが流れた時はびっくりした。賞もとっているCM。
ここはホワイトクリフの断崖絶壁の上がロケ地になっている。
ドーバーはA印のところ。左が英国、右側がフランス。
Facebook コメント