パンチとジュディ [ミュージアム関連]
「パンチとジュディー」の人形劇は子供のよく集まる場所の
フェスティバルや夏の海水浴場などでよく見かける人形芝居です。
もともとはイタリアの人形劇ですが、
1662年にロンドンのコヴェント・ガーデンで
初演されて以来イギリスの子供に人気があるキャラクターです。
パンチさんは大きな曲がった鼻と赤いほっぺが特徴で
こん棒を持って奥さんのジュディやおまわりさんまでも
殴ってしまうというドタバタ喜劇を演じます。
この二人を主人公にした人形劇に子供たちは笑い転げて
夢中になります。
昔から伝承されてきた(Nursery Rhyme ナーサリーライム、
あるいはMother goose マザーグース)にこんな詩が。
Punch and Judy パンチとジュディー
Fought for a pie; パイがもとで喧嘩をし
Punch gave Judy パンチはジュディーの
A knock in the eye. 目に一発くらわした。
Says Punch to judy パンチはジュディーに
Will you have any more? もう一発ほしいかい?
Says Judy to Punch, ジュディーはパンチに
My eyes is sore. お目々が痛いよう
※ 韻を踏んだ詩になっているのでその韻の部分は赤色にしておきました
パンチと奥さんのジュディーはパイを取り合って
ジュディーの眼に一発喰らわせたりします。
かなり暴力的なドタバタ劇ですが子供たちは笑い転げます。
ロンドンのV&Aの分館、子供のミュージアムにその移動舞台が
展示されていました。
子供たちが集まればここでも演じられるのでしょう。
現在でもこのパンチ&ジュディーは
子供の絵本にもたびたび登場します。
ロンドンのパブでもパンチの名をかぶせたパブはあります。
その中の一つ「Punch Tavern」 (London Fleet Street)
店内の様子、ガラス板に描かれています。
それではパンチに関しての小物も
数々残されているでしょうということで。
これはクリスティーズのオークションで手に入れた
The Lost Street Museum という博物館の閉鎖により
放出されたミスター・パンチ像。
説明によればGas-jet lighter in the form of Mr punch
口元を見るとタバコのようなものをくわえていますね。
実はここからガスが出て常に火が燃え上がる仕組みになっていて、
昔、ライターも普及していない時代に、パブで煙草の火を
このガスの炎からもらったというもの。
パブのカウンターにでも取り付けられていたのでしょう。
これも同様の大きさで真鍮製のパンチ。
しかし、こちらはガスでなく、頭の帽子を開けられる
ようになっていて、その中にはマッチ棒が入っています。
子供の世界だけのキャラクターではなく、
大人の世界にも生き続けているパンチ&ジュディーです。
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