ひまわりの種 [アート関連]
2011年5月11日までロンドンのテート・モダンで中国人アーティスト、
アイ・ウェイウェイ(艾未未 )の作品が巨大空間で特別展示されている。
いったいこれは何なのだろうか?
広大な空間に大量の砂利が敷き詰められたように見える。
さらに作品に近づいていくと・・・
ひまわりの種かな?でも、ひまわりの種より大きいし、色も質感も違うようだ。
この一見して「ひまわりの種」のようなものが
分厚く敷き詰められている。
よく見ると一つ一つ微妙に模様も大きさも違うようだ。
これだけを見て引き返す人も多いのだけれど、
いったいどういう意味が込められているのか。
実はこのひまわりの種は陶器でできている。
でもこんなに大量の小さな陶器を作るには誰がどうやって作ったのだろう。
一つ一つが微妙に大きさや模様が違うのです。
この展示フロアの一角にこの作品を作られる過程のビデオ映像を見れる
部屋が作られている。
ビデオを見ると、中国の景徳鎮(けいとくちん)と聞けば陶磁器の有名な生産地。
山に囲まれ川も多い景徳鎮では昔から陶磁器が作られていて
小さな川がたくさん流れている。川のそばに水車小屋を作り、
水力を利用して土を叩いてこねまわし、きめの細かい良質の粘土づくりをしてきた。
現在はその昔ながらの製法も工場による大量生産品に押されて衰退してきて、
かっての繁栄した陶器の産地は貧しい山間の村になっている現実もある。
その一帯の山村でこれらの「ひまわりの種」は住民の総参加で作られた。
「ひまわりの種」を陶器で作ることで現金収入を得る「村おこし」のようなものか。
これらを手作業を長期間一つ一つ作り筆で模様を描き作っていった。
それを作っただけ買い取ってもらえる仕組みを作り住人は現金収入になった。
横から見てもこの通りの厚さ。
この作品を一見しただけでは見えない部分に数千人の手作業による
陶器の作品とも言える迫力はすさまじいものがある。
こんな壮大な作品展示はテートモダンならではでしょう。
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最後のいっぷくさんの一言、<こんな壮大な作品展示はテートモダンならではでしょう>。まさにそうですねー。アイ・ウェイウェイさんは、英国住まい
ですか?
by TaekoLovesParis (2011-04-09 11:08)
アートは時として凡人には難しいですね。
by YAP (2011-04-09 11:45)
すごい。
これは実際に見てスケールを体感したいです。
by ナツパパ (2011-04-09 12:52)
町お越し
手作りに 感動しまた。^^
by iruka (2011-04-09 14:21)
「陶器」の何かを作る、としても、「ひまわりの種」というのhなかなか思いつかないアイディアですね。とても広い所に敷き詰められているようですね。
全体でどのくらいの粒があるのでしょうね。
by Bonheur (2011-04-09 14:26)
素晴らしいですね。ここに至までのストーリーもしっかりあって、見応えがありそうですね。
by room7 (2011-04-09 15:19)
こんにちは。
これはすばらしい、というか、恐ろしい発想ですね。笑
by sig (2011-04-09 16:07)
村おこし!すごいパワーを感じますね(^^)
by soraaane (2011-04-09 17:59)
先日、アイ・ウェイウェイさんが中国で身柄を拘束されたというニュースを
耳にしました。
とても心配です。。。
by りゅう (2011-04-09 21:40)
一見するとエッ?と思えるけれど・・・
次の瞬間、底知れぬ熱い情熱に圧倒されます。
恐ろしいほどの、執念ともいえる作品ですね。
今までとは全く違う感動を覚えました。
この“芸術”を展示する美術館も凄いですねぇ。
by 1275GT (2011-04-09 22:41)
気の遠くなるような作業ですね(><)
この作品の意図を感じられるいっぷくさん、
流石です!
by みち (2011-04-10 00:45)
「ひまわりの種」は人工物だったんですね。これは凄い。本当のヒマワリの種でも凄いと思いますが。さすがに皆さんカメラを向けてシャッター押してますね。
by hideyuki2007y (2011-04-10 01:31)
こういう作品を創ろうと考える人の頭の中はどうなっているのでしょう?
by 斗夢 (2011-04-10 06:57)
いったい何粒????
これだけたくさん 運ぶのだって大変でしょうね。
どれだけ制作時間がかかったのか・・・
次回は陶器でできたひまわり畑だったりして ^m^
by mire3030 (2011-04-10 15:05)
ヒマワリの種での村おこし、芽がでて育っていくといいですね~。
陶器の種ちょっと欲しいかも。
by Inatimy (2011-04-10 18:18)
Taekoさん:
お久しぶりです。この広いスペースを生かすを作品を数々見てきましたが、
こんなに圧倒された作品は数少ないです。説明を見ずに、いきなりこの作品と対峙して自分が想像したことと大きくかけ離れていました。
アイ・ウエイウエイさんは中国を拠点にして作品を作っているのではないかと思います。現在中国にて拘束されているようで心配ですね。
by いっぷく (2011-04-10 19:05)
YAPさん:
アートとは心で感じ、見ることに意味がある世界でしょうか。
by いっぷく (2011-04-10 19:12)
ナツパパさん:
よく東京ドームの何倍とかの例えを聞くことありますが、
厚く積まなければドームいっぱいに敷き詰められる量は
あると思います。すごいですね。
by いっぷく (2011-04-10 19:15)
irukaさん:
村民が来る日も来る日もこのひまわりの種を作る映像がありました。
家族が円卓を囲んで真剣に作っている姿にも感動します。
by いっぷく (2011-04-10 19:18)
bonheurさん:
粒を数えたデーターがどこかに存在すると思います。
ドキュメンタリーでは一粒いくらという形で支払いをしていましたから。
実物を見て想像しても圧倒されてその数は計り知れませんでした。
by いっぷく (2011-04-10 19:21)
room7さん:
力を合わせれば想像を超えたものができるということを
示してくれているようでもあります。
最初は1粒からでも協力すればこれだけのものができるんですね。
by いっぷく (2011-04-10 19:25)
ひまわりの種。
売ってたら絶対買っちゃいます。
好きだな・・・・
by dot-dot (2011-04-10 20:56)
写真を見ただけでも圧倒されますが、これが全部手づくりだなんて・・・。
実物をぜひ見てみたいです。
by チヨロギ (2011-04-13 03:16)
手作業で全部が一点ものですよネ~^^
ちょこっといただいて飾りたいかも。
ひまわりの種って言うのがすごいデス。
by つなみ (2011-04-13 12:35)
わぁ、説明できない感動が。。
とんぼ玉を作っている作家さんも、ひまわりの種を作っていて
すごく好きなんです。
ハムスターが見たら、目がハートになるかなぁ。(笑)
by うに (2011-04-16 09:43)
sigさん:
どれも似たような種なんですが、それを通して作成した人々の顔が見えるようでした。
by いっぷく (2011-04-18 21:55)
soraaaneさん:
記録映画ではテーブルを囲んで来る日も栗日も毎日制作に励む村人の姿が
印象的でした。
by いっぷく (2011-04-18 21:58)
りゅうさん:
私もその『アイ・ウェイウェイさんが中国で身柄を拘束されたというニュース』
記事を見ましたが恐ろしいですね、気がかりです。
by いっぷく (2011-04-18 22:00)
1275GTさん:
確かに作品は広いスペースを使っている割には地味です。
しかしこれだけの圧倒する量的な迫力には感動を覚えます。
運び入れるにも重機を使用して運び入れるほどの重量もあります。
このテート・モダン美術館の企画にはいつも遊び心があふれています。
。
by いっぷく (2011-04-18 22:07)
1275GTさん:
確かに作品は広いスペースを使っている割には地味です。
しかしこれだけの圧倒する量的な迫力には感動を覚えます。
運び入れるにも重機を使用して運び入れるほどの重量もあります。
このテート・モダン美術館の企画にはいつも遊び心があふれています。
by いっぷく (2011-04-18 22:07)
みちさん:
制作者の意図を鑑賞する側がどのように受け止めるかは
興味ある所ですが、鑑賞する側の想像を超えた展開になることを
いつも期待してしまいます。それを見事に裏切らない作品でした。
by いっぷく (2011-04-18 22:13)
hideyuki2007y さん:
本物のひまわりの種だとしてもこれだけの量を集めるのはたいへんなことだと思います。
それを一つ一つ手作りですからね。粘土をこねて自宅に運んで卓を家族で囲み
整形して筆で模様を描いていくわけですが一日では大量にできるわけではありません。
来る日も来る日も作り上げて、窯に入れて焼き上げていくという作業を延々とこなした
村人はさすがにそれを生業にして生きてきた人たちでした。
by いっぷく (2011-04-18 22:23)
斗夢さん:
想像力と独創性、それに行動力もなければできないでしょうね。
by いっぷく (2011-04-18 22:51)
mire3030さん:
全部で何粒あるんでしょうか、これは記録されていると思いますがわかりません。
運ぶ作業を映像で見ましたが重機を使っての搬入でした。
大きな布製の袋がいくつもあって・・・やはり数えきれないですね。
>次回は陶器でできたひまわり畑だったりして ^m^
とても素敵な発想ですね!
by いっぷく (2011-04-22 20:05)
Inatimyさん:
ヒマワリの種を村人が総参加で作るとは考えることが素晴らしいですね。
景徳鎮の名がもっと知れて陶磁器生産が復興するといいです。
陶器の種を販売することを考えなかったのかな・・・あれば買う人たくさんいるでしょうね。
by いっぷく (2011-04-22 20:09)
dot-dotさん:
やっぱりヒマワリの種が売られていたら買いますか!
この作品が日本に来たらいいですね、そして買えるとまたいいかも。
by いっぷく (2011-04-22 20:11)
チヨロギさん:
手作りでこれだけ膨大な数を展示するなんてすごいですね。
この展示スペースは広いので高さもあって大きな作品とかは何度も見ているんですが
小さくてこのスペースを埋め尽くすのは仰天でした。
by いっぷく (2011-04-22 20:14)
つなみさん:
ヒマワリの種の制作風景をビデオで見ましたが、一つ一つていねいに作られていました。
そんな映像を見た後にまた作品を鑑賞すると村人が製作に打ち込む姿が重なりました。
by いっぷく (2011-04-22 20:18)
うにさん:
とんぼ玉はガラス質なのでまた美しいでしょうね。
これは陶器ですが意外に丈夫です。
アイ・ウェイウェイさんがこの作品の上を歩いていました。
ヒマワリの種って人が食べてもおいしいですよね。
by いっぷく (2011-04-22 20:23)
こんばんは^^
先日はコメントをいただきましてありがとうございました。
日本政府がどう動くのか心配ですが 見守るしかありません
コメント頂いてすごくうれしかったです。
今後ともよろしくお願いいたします。
by erucat (2011-04-25 00:05)
艾未未さん、大丈夫ですかね
人と人を結びつけるようなアート
とても興味があるのですが
それはある種の人々にとっては
危険なものなんですね
by 雉虎堂 (2011-05-03 19:11)
erucatさん:
ご訪問ありがとうございました。
by いっぷく (2011-05-10 22:48)
雉虎堂さん:
どうして身柄を拘束されるのか意味がわかりません。
少なくとも平和に貢献していると思えるアートだと思いますが。
世の中には理不尽なことが多すぎる気がします。
by いっぷく (2011-05-10 22:53)
母への優しいお言葉、ありがとうございました。
このようなアート、初めて見ます。
最初は不思議な気持ちになりましたが、記事を読ませてもらいながら、たくさんの人たちの協力があり、このような広大で力強さのような
迫力も伝わってきますね。
by アールグレイ (2011-05-17 20:15)
しばらくご更新がないようですが、お元気でいらっしゃる?またきますヨ~(*^_^*)
by つなみ (2011-05-18 15:25)
ひまわりの種ってだけでも驚きなのに、それが陶器で出来てるなんて!
すごい…
by dogwood (2011-06-03 02:55)
アールグレイさん:
たくさんの人が協力すると思いがけないほどの力が存在すると
実感します。
by いっぷく (2011-06-05 17:09)
つなみさん:
ブログ容量も気になるこの頃なので更新が少なくなりがちでした。
元気です。ありがとうございました。
by いっぷく (2011-06-05 17:11)
dogwoodさん:
こんなにたくさんの陶器を1度に見たのは初めてで、
既成概念を破られました。
想像力、創造力、大事にしたいです。
by いっぷく (2011-06-05 17:13)