SSブログ

ドドーという鳥 [ミュージアム関連]

ロンドン ナショナル・ヒストリー・ミュージアム蔵。
(ロンドン自然史博物館)

ドードーという鳥の剥製は実は学術的に忠実に復元したものでした。

学名 Raphus cucullatus (英名はモーリシャスドードー)
捕食者のない生態系で進化を遂げたために飛ぶということを
放棄したとみられます。

モーリシャス島にはネズミ(げっ歯類)とか他の哺乳類もいず。
天敵がいなかったことも肥えていても生き長らえたと思われます。

卵は必然的に地上に営巣して産む事になりますが、
卵を食べにくる動物もいなかったため、1個しか産みません。


 

そのために人が入り込んで多量に食料として船に積み込み、
船が接岸されてネズミや犬、豚などの家畜が卵を捕食したと
言われています。


しかし急激な数の減少に対応すべく繁殖力を持たないために
減少は避けられなかったようです。 

ドードーは落ちた果実を食べていたらしい。
硬い果実も食べられるように。
独特の強くとがったくちばしを持っています。

羽根はほとんど退化して、せいぜいバランスを
とるのに必要なほど小さい。鳩(ハト)と近い仲間であるため
どこかハトの羽と似ていますね。

絶滅は大陸と離れた小さな島ほど早い速度で
起こります。生態系のバランスが崩れやすいのです。
人類が地球上のあらゆる場所に踏み込んだため、
絶滅という現象は島から始まります。

ポルトガルの船が初めてモーリシャスに到着したのは
1507年、オランダの船が着いたのは1512年、
その後1598年に来て航海記にこの鳥のことが書かれている。

人を恐れないドードーは簡単に人に捕らえられた。

寄港するたびに食料として塩漬けや燻製にされ
船に積み込まれ、人が運んだ豚、サルなどが
野生化してさらにドードーの数を減少させた。

最後に目撃されたのは1662年のオランダ人の記録。
1681年にイギリス人が最後に目撃したという説もある。

それ以後目撃された記録は残っていない。


以下の鳥たちも絶滅してしまいました。

 

 

 

 

 


 

絶滅・希少鳥類

絶滅・希少鳥類

  • 作者: 荒俣 宏
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1993/05
  • メディア: 大型本

 

Dodo: A Brief History

Dodo: A Brief History

  • 作者: Errol Fuller
  • 出版社/メーカー: Universe Pub
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: ハードカバー

 

 


nice!(11)  コメント(10) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 10

SACHI

ドードー、さらに細かく写真撮ってこられたのですか?
真横から見た時の体つきが卵みたいですね。
復元って、すごいですよね。
人間のせいで絶滅に追い込まれてしまった動物達の事を
考えると辛いものがあります。。。
by SACHI (2006-04-11 08:47) 

あーろん

ボクもここで初めて写真を見た後に、少し調べて
実際に残ってた剥製は焼けちゃって複製だということを
知りましたが、それでもよく出来てるし見てると
いろいろなことを訴えかけられる気がします。
でも、他の絶滅動物には悪いけど、ドードーの存在感は
やはり別格ですね‥‥。
by あーろん (2006-04-11 09:10) 

ああ...感動。。。そして私にはものすごくかわいい~~!!この復元したドードー家に置きたい...玄関とかに?お客さんどん引きかしら?この写真私も個人的に保存させていただきます。
by (2006-04-11 10:48) 

いっぷく

サチさん 
今回は参考になるようにパーツを見れるようにしました。
羽根のつき具合など2羽を比較すると微妙に違うので。
脚が太くて短いく力強い感じを受けました。
by いっぷく (2006-04-11 23:05) 

いっぷく

あーろんさん 実際に残っていた剥製があったんですか。
残念ですね、ほんと存在感ありますね、知的にも感じる。
by いっぷく (2006-04-11 23:08) 

いっぷく

まころんさん 鳥を嫌いという人も結構いて、知人の中にも見るのも嫌という人がいます、子どもの頃ニワトリに突かれてそう思うようになったらしい、その人焼き鳥は好きだといってますが。(>_<)
by いっぷく (2006-04-11 23:19) 

さーこ

ちょっと不気味だけど、"nice"です♪
下の三羽は何という鳥ですか? 左がオオウミガラス?と
までは調べられたのですが・・・
by さーこ (2006-04-12 00:55) 

いっぷく

さーこさん それがですね、今は生徒、学生がイースター休暇の最中なんでしょう、非常に混雑してまして、写真を撮るにも大変だったのです。
向かって左上ペンギンのように見えるのはGreat auk という鳥で北極圏の岩場に生息していました。(辞書ではウミスズメ)やはり食用で猟により減ったため繁殖力が弱まり、1844年が最後で以後絶滅とされています。
今もっているデータはそこまでです。
他にも絶滅種たくさん記録してきたのですが、閉館となりました。またの機会です。
by いっぷく (2006-04-12 01:39) 

knacke

みんな愛嬌のある顔と姿に見えちゃった。
物語にでてきて、言葉をしゃべりそうですネ。(笑)
ワタシ、どのコもスキです。
by knacke (2006-04-12 02:22) 

いっぷく

きむたこさん 実際に人を恐れなかったって顔に出てますね。
by いっぷく (2006-04-12 03:42) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。